Thales社独自の調査における6SigmaETの評価

23 March, 2017

航空宇宙 ・防衛産業界の大手Thales 社は、先日「State of the Art of Thermal Characterization of Electronic Components using Computational Fluid Dynamic tools’」[1]と題した論文を発表しました。この論文では、効果的な熱伝導率のモデル作成ではなく、トレースと基板構造の忠実な3Dモデル作成に焦点を当て、実験データに対する様々なCFDソフトウェアの評価や計算能力の比較を行っています。
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Thales社が行った検証には、熱試験用のダイを含むBGAが使われました。 JEDEC-JESD51に従い、定常状態測定と動的熱測定を実施し比較された解析ツールはICEPAK®、SC-STREAM®、FLOWTHERM – XT® 、6SigmaETです。6SigmaETは提示されたすべての実験データと精度よく一致しました。認められた最大誤差は-1.5%であり、ほとんどの誤差は±0.6%以下でした 。

計算能力に関して最初に比較した項目はグリッド生成機能です。FLOWTHERM-XT®が190万セルを2時間45分、ICEPAK ®が2,890万セルを8時間4分で生成したのに対し、並列化し性能を高めた自動グリッド生成機能を持つ6SigmaETは、950万セルをわずか4分で生成しました

次に比較した項目は解析時間です。Thales社は、それぞれの解析を同じシステム構成(インテル®Xeon E5-2680×2、2.7GHz、32コア、256GB RAM搭載)で実行しました。使用したコア数は各ソフトウェアのライセンスの所有数によって異なります。結果については、グリッド生成時間とともに下記の表にまとめました 。

Thales Chart

他社ソフトと比較して6SigmaETが短縮した時間はかなりのものであり、特にグリッド生成においては顕著に表れています。8時間4分に対し、わずか4分しかかからないということは、1日の労働時間を丸々削減したということです。これを解析のスピードと組み合わせれば、精度を落とすことなく 、熱設計にかかる時間を短縮することができるでしょう。

Thales Bar Graph.jpg

論文の全文はこちらを参照ください。

参照:

[1]  E. Monier-Vinard, R. Brice, V. Bissuel, N. Laraqi, O. Daniel and M. Kotelon, “State of the Art of Thermal Characterization of Electronic Components using Computational Fluid Dynamic tools,” IEEE, Piscataway, 2016.

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